ソフトバンク【単体】の財務諸表を見ればわかりますが、単体の負債は、着実に増えています。その額、一昨年度末9200億円だったものが昨年度末には9500億円と、着実に膨れています。
特に、短期借入金の激増は大変なものです。
そして今年はそれを処理するために、1500億ほど社債を発行しています。これで短期借入金は減っているでしょうが、総額はおそらく既に1兆円を越えているのではないでしょうか。
さて一方。
ソフトバンク連結のキャッシュフロー、いわゆるフリーキャッシュフローは2000億ほどあり、今期はさらに予想から上方修正して3000億円としています。
これなら、単体債務1兆円もたいした負担ではなさそうです。わずか3年で完済も可能です。
本当にそうでしょうか。
このフリーキャッシュフローの大半は、移動体通信事業が稼ぎ出しています。移動体以外の事業だと、今期の通期営業利益は1500億ほどが見込まれ、さらに500億ほどの負債の利払いが発生するため、営業キャッシュフローは1000億がいいところ。一方、それらの事業に対する投資は、前期実績(800億)から多少割り引いて考えても500億は必要で、となると、移動体を除くフリーキャッシュフローはわずか500億。
なぜこんな話をしているのかというと、移動体会社本体にも借金があるから。移動体の稼いだお金は、移動体の借金の返済にしか充てられないからです。移動体会社自体にも、1兆2千億ほどの借金があり、これを返し終わるまでは、本体に返済原資(つまり配当金)を支払うことが出来ません。
つまり、移動体を除いたフリーキャッシュフロー、500億で、1兆円の負債を返済しないといけないわけです。
あれあれ。フリーキャッシュフローが500億しかないのに、今期1500億も社債発行しちゃいましたね。どうするんでしょうね。
移動体が借金を完済して配当を出せるようになる前に、本体が債務超過に陥る可能性も出てきます。もちろんそうなれば、本体の長期借入金に付けられた貸し付け条件もろもろにより、移動体の株式も差し押さえ、取り上げられてしまいます。
なんか、悲惨な未来が見えてきました。
楽しみですね。
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